かえる291の読書日誌

本好き、コーヒー好き、妄想好きなかえるの読書の足跡

「働く君に伝えたい『お金』の教養 ‐人生を変える5つの特別講義‐」       ~備えあれば憂いなし?~

  

 人生においては、予測不能な出来事が突発的に起きる。

 リスク回避のためには、普段の備えがとても大事。 

 この2週間余り、大好きな本を手にすることもままならない、怒涛の日々を送っていた私の心からの実感。

   

 「お金」の備えもそう。20代の新社会人が「お金」について備える際に、指針となる原理原則を示してくれるのがこの1冊。

 生まれた時から世の中は不景気。リーマン・ショック東日本大震災を経験。学校を卒業したはいいが就職もままならない。せっかく就職したと思ったらブラック企業。政府の財政赤字はどんどん膨らみ、年金は破綻間近とささやかれる…。

 

 このような状況の中、今の20代は希望の未来を描けないでいるようだ。

 その不安の正体は、「お金」にまつわるもの。

 

 では、本当に、将来は暗いのか、希望は持てないのか?

 

 著者は、お金にまつわる不安を「思い込み」と断じ、その理由を数字(データ)と事実(ファクト)でていねいに解き明かしていく。

 

 結局のところ、不安の原因は無知ゆえに生ずる恐怖心。

 メディア等から流れる情報をうのみにし、情報に振り回されることで恐怖心はさらに増していく。

まずは一呼吸おいて、「それって、ホント?」と問いかけるクセを身につけてください。

と、著者は説く。

 

 こうしてお金について「知る」ことの他に、お金を「使う」、「貯める」、「殖やす」、「稼ぐ」と講義が続く。そして、最終的なゴールは

 お金のことで死ぬまで不安に思うことなく、楽しく生きていけるようになること。

 お金に支配されることなく、お金を支配できるようになること。

  

 「20代の新しいお金づきあい入門!」と帯に書かれているが、20代をとうに過ぎたベテラン社会人(?)の私が読んでも、気づきの多い1冊だった。

 

 「うんうん。やはり、事実を冷静に判断して、自分の頭で考えることが大事なんだよな~。」と、うなずくことしきりの私に、著者から最後のひと言。

 最後に。くれぐれも本書に書いてあることを鵜呑みにしたりせず、自分の頭でしっかり考えるようにしてくださいね。

  反省、反省。 

 

 では、また次回。ごきげんよう。