「英語はインド式で学べ!」 ~非ネイティブのための新しいコミュニケーションツール~
「英語が喋れるようになりたい!」
そう願いつつ、いったい何年が過ぎただろう…。
何もしなかったわけではない。“聞き流すだけ”という某教材を視聴してみたり、アプリで単語を覚えたり、TOEICに挑戦してみたり。でも、私の願いが叶うことはなかった(ため息…)。
「インド式」というタイトルに多少のうさん臭さを感じないではなかったが、テレビで拝見した著者のお話が非常に明快でわかり易かったため、試しに読んでみることにした。
現在、世界で英語をしゃべる人口は20億人、そのうち非ネイティブは17億人。なんと85%が非ネイティブらしい。そして、非ネイティブの代表がインド人。そのインドでは、ここ20年くらいの間に、英語人口が3%から30%に急増しているとのこと。
インド式英語学習法の特徴は以下の3つ。
- 発音は気にしない
- 『インド式英語』を使うための工夫をする
- 英語は道具なので、使わない単語は覚えない
英語をコミュニケーションの道具と割り切り、最小限の努力で最大限の効果を発揮することにのみ注力する。インド人、なんて合理的なんだ!!
インド人といえば、すごくなまりの強い英語を話すイメージ。商社でインド担当だった友達が、「何言ってるか聞き取れない…」とこぼしていたっけ。
でも、ネイティブのように流暢に話すことにどれだけの意味があるだろう? 8割以上が非ネイティブなのに。発音を補う工夫(ジェスチャーや図etc.)で、コミュニケーションがとれれば問題ないのではないか。
こうした考え方のもと、著者は日本人に最も効果的な学習法として、以下の3つを挙げている。
- 発音は気にしない
- 「単語」「文法」など、新しい暗記はしない
- 「sound / fund / give」の3つの動詞で英文のカタチを作れるようにする
英語の文章の中心となる「動詞」は3つにしぼる。英文を作るときは、この3つの中から動詞を選び、その動詞の種類によって決まったカタチに単語を並べる。
たったこれだけ。
あとは、1日20分 × 3か月 これを練習する。
本書のすごいところは、読んでいるうちに本当にしゃべれそうな気がしてくること(まだ、本当にしゃべれるようになったわけではないけど…)。
英語を、非ネイティブが使いこなすことができる世界標準のコミュニケーションツールと捉え直しているところが目からウロコ。
そう、たかが道具なんだから、英語は!(←急に強気になる人。)
3か月後の成果を楽しみに…。
では、また次回。ごきげんよう。