「自分の半径5mから日本の未来と働き方を考えてみよう会議」 ~自分の足元から始めよう!~
競争力の低下や少子高齢化、財政再建といった課題が山積みの日本。こうした問題を取り扱っている本を読むと、問題解決の困難さに暗澹たる気持ちになる。
政治家や会社の経営者…他人を批判するのは簡単だけど、それだけでいいのだろうか? 私はどうしたらいいんだろう?
今回の本は、具体的な行動の方向性を示唆してくれる本。
自分の半径5mから日本の未来と働き方を考えてみよう会議 (SB新書)
- 作者: 出口治明,島澤諭
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2016/02/06
- メディア: 新書
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本書は、出口治明氏(ライフネット生命保険株式会社 代表取締役会長兼CEO)と島澤諭氏(中部圏社会経済研究所経済分析・応用チームリーダー)の対談形式で進められる。
テーマは「これからの日本が適切な道を選択し、歩んでいくにはどうすればいいのか」。
この壮大なテーマを「あなたならどうするか」「個人はどう動いていくべきか」という自分事に引き寄せて議論していく。
取り上げられているテーマは以下の通り。
- 労働生産性を上げるためには
- エイジフリーで働くということ
- 日本再生のカギを握る「教育」
- 少子高齢化の先にある未来
- 客観的な目で見る格差社会とナショナリズム
- ポピュラリティーに惑わされないリーダーを育てる
私が注目したのは「労働生産性の向上」というテーマ。
日本は、名目GDPはアメリカ、中国に次いで3位だけれど、一人当たりの購買力平価GDPは29位。そう、労働者の生産性がものすごく低いということ。まずはこの事実にびっくり。
労働生産性を上げる方法として、本書では「残業の禁止」を提案している。長時間労働を美化する日本的な悪習を改めると同時に、仕事のスピードアップが大切と説いている。
仕事のスピードを上げることの重要性については、これまでに読んだ本の中でも再三示されている。そして、ここは、まさに私の弱点でもある。
よし、労働生産性を上げるために、まずはスピードアップ!
このブログも、あらかじめ時間設定して、時間内に終わらせる努力をしてみよう(…ん? 残りあと5分!!)。
労働生産性をグローバルな視点で見ると、世界は「時短」に向けて動いている。ドイツ(名目GDP世界第4位)では、午後6時以降の残業を禁止する法改正に取り組んでいるらしい。職場で残業が認められなくなるとすると、時間内にきっちりと仕事を終わらせるしかない。うん、やっぱり仕事のスピードアップは急務かも!
半径5mから世界を変えていくには、この世界をどう理解し、どこを変えたいと思い、今のポジションで自分に何ができるかを考え、行動することが何よりも大切です。それが人間の生きる意味であり、仕事をする理由でもあるからです。
自分の足元からできることって、意外とあるかも…。
まずは、「どうせ何もできない」という考えを否定することから始めよう。
(ちなみに、ここで制限時間を5分オーバー(涙)。次回はリベンジ!)
では、また次回。ごきげんよう。