かえる291の読書日誌

本好き、コーヒー好き、妄想好きなかえるの読書の足跡

「自分の半径5mから日本の未来と働き方を考えてみよう会議」                  ~自分の足元から始めよう!~

 

 競争力の低下や少子高齢化財政再建といった課題が山積みの日本。こうした問題を取り扱っている本を読むと、問題解決の困難さに暗澹たる気持ちになる。

 

 政治家や会社の経営者…他人を批判するのは簡単だけど、それだけでいいのだろうか? 私はどうしたらいいんだろう?

  今回の本は、具体的な行動の方向性を示唆してくれる本。

自分の半径5mから日本の未来と働き方を考えてみよう会議 (SB新書)

自分の半径5mから日本の未来と働き方を考えてみよう会議 (SB新書)

 

 

  本書は、出口治明氏(ライフネット生命保険株式会社 代表取締役会長兼CEO)と島澤諭氏(中部圏社会経済研究所経済分析・応用チームリーダー)の対談形式で進められる。

 テーマは「これからの日本が適切な道を選択し、歩んでいくにはどうすればいいのか」。

 この壮大なテーマを「あなたならどうするか」「個人はどう動いていくべきか」という自分事に引き寄せて議論していく。

  取り上げられているテーマは以下の通り。

 

 私が注目したのは「労働生産性の向上」というテーマ。

 日本は、名目GDPはアメリカ、中国に次いで3位だけれど、一人当たりの購買力平価GDPは29位。そう、労働者の生産性がものすごく低いということ。まずはこの事実にびっくり。

 労働生産性を上げる方法として、本書では「残業の禁止」を提案している。長時間労働を美化する日本的な悪習を改めると同時に、仕事のスピードアップが大切と説いている。

 

 仕事のスピードを上げることの重要性については、これまでに読んだ本の中でも再三示されている。そして、ここは、まさに私の弱点でもある。

 よし、労働生産性を上げるために、まずはスピードアップ!

 このブログも、あらかじめ時間設定して、時間内に終わらせる努力をしてみよう(…ん? 残りあと5分!!)。

 

 労働生産性をグローバルな視点で見ると、世界は「時短」に向けて動いている。ドイツ(名目GDP世界第4位)では、午後6時以降の残業を禁止する法改正に取り組んでいるらしい。職場で残業が認められなくなるとすると、時間内にきっちりと仕事を終わらせるしかない。うん、やっぱり仕事のスピードアップは急務かも!

 

 半径5mから世界を変えていくには、この世界をどう理解し、どこを変えたいと思い、今のポジションで自分に何ができるかを考え、行動することが何よりも大切です。それが人間の生きる意味であり、仕事をする理由でもあるからです。

 

 自分の足元からできることって、意外とあるかも…。

 まずは、「どうせ何もできない」という考えを否定することから始めよう。

(ちなみに、ここで制限時間を5分オーバー(涙)。次回はリベンジ!)

 

 では、また次回。ごきげんよう。