「新しい道徳 『いいことをすると気持ちがいい』のはなぜか」 ~他人任せにするな。自分の頭で考えろ!!~
先日から電子書籍を利用するようになった。
電子書籍には、定期的にバーゲンがあるそうだ(知らなかった)。
利用している電子書籍のストアで、バーゲンが始まっていたのでのぞいてみたところ、本書が激安価格となっていたので(なんと税込み259円!)、持っていたクーポンを使って59円で購入。
本音を言うと、興味本位で購入した本。
でも、読後に、そんな自分が恥ずかしくなった。
現在の道徳教育の矛盾点を鋭く突き、あるべき道徳の姿を自身の言葉で率直に問うている。
道徳は便宜の異名である。
「左側通行」と似たものである。
道徳の与えたる恩恵は時間と労力との節約である。
道徳の与える損害は完全なる良心の麻痺である。
良心は道徳を造るかも知れぬ。
しかし道徳は未だ嘗て、
良心の良の字も造ったことはない。
まず、表紙をめくって驚いた。
今、まさに「侏儒の言葉」を読んでいるところだったから(電子書籍で無料購入)。
読んでいて一番はっとさせられたのは、「道徳は、時代によって、また人や立場によって変わるものだから、一律に押し付けられるものではない」「道徳は自分で作る。そして、どんな道徳であっても、自分の決めた道徳はきっちり守る」という視点。
自分の道徳を作るには、自分の頭で考え、自分の心で判断できることが必要になる。今、教育ですべきことは、結局そういうことなんじゃないか、と著者は語りかける。
そのためには、まず大人が自分の頭で考えることだ。
道徳を他人まかせにしちゃいけない。
それがいいたくて、この本を書いた。
あとは自分で考えてほしい。
なんだか、すごいバトンを、ひょいっと著者から渡されてしまった気分。
しかも、けっこう緊急を要する内容。
「最近、モラルが低下している!」「なんで、ルールを守れないんだろう?」ぶつくさ文句を言っている場合ではない。
私の道徳(決め事、最低限守るべきルール)って、なんだろう?
妄想してみよう・・・。
では、また次回。ごきげんよう。