かえる291の読書日誌

本好き、コーヒー好き、妄想好きなかえるの読書の足跡

「佐藤可士和の新しいルーづくり」  ~現代はルールを描いた奴が勝ち~

 

 様々な場面で、様々な競争にさらされている現代。

 競争に勝ち残るためには、ゲームを完ぺきに理解し、自分で新しいルールをつくってしまえばいい。

  …ということで、デザイン、商品プロデュース、テレビ番組の構成etc…様々な分野で他に追随を許さない高い成果をうち出し、勝ち続けている佐藤可士和氏の「新しいルールの描き方」を紹介しているのが本書。

佐藤可士和の 新しい ルール づくり

佐藤可士和の 新しい ルール づくり

 

 

 そもそもルールって?

…ここでいうルールとはゲームの細かい規定ではありません。そもそもどうやったら勝ちなのか、何をもって勝ちとするかなど、根本的な勝負の構造をどう構築するかということを言っています。

 

  本書は齊藤孝先生と佐藤可士和さんの対談形式で進められる。

対談の中で、可士和さんの思考が齊藤先生によりロジカルにクリアに言語化され、それを受けて可士和さんの頭の中が整理されていく過程が興味深い。

 

 では、どうしたら新しいルールをつくれるようになるのか?それには「概念を完全に使いこなす」ことができるようになるのが重要です。  

 「概念を完全に使いこなす」というところが、もうひとつしっくりこない。

どうやら、「自分の土俵で勝負する」というこにつながるらしい。

 

  それよりも、個人的に心に刺さったのが、「自分ブランディングしてみる」という考え方。

 自分ブランディングの真髄は自己肯定感。

 自分の強みは何か、どうやったら自分が光って見えるか、自分が魅力的に見えるアングルは?ということを考え、自分自身のロゴやキャッチフレーズを具体的に作っていく過程で、初めて「自分はこういう人だったのか」とわかる。

  可士和さんの場合は、対象が自分ではなくクライアント。

 「ブランディング」とは「本質的価値」×「戦略的イメージコントロール」。クライアントの本質的価値を理解し、その価値をどうやって外に打ち出していくかがブランディングということになる。

 

 自分ブランディングで、どんな自分に出会えるだろうか(妄想中…)?

 

 では、また次回。ごきげんよう。