かえる291の読書日誌

本好き、コーヒー好き、妄想好きなかえるの読書の足跡

「マーケット感覚を身につけよう - 『これから何が売れるのか?』わかる人になれる5つの法則- 」  ~かえるの2015年ベスト本 その2~

 

 前々回に引き続き、私が選んだ2015年のベスト本、第2弾。

 昨年読んだビジネス書の中で、最も心をつかまれた1冊。 

 

 すごい本だな~と思っていたら、「ハーバード・ビジネス・レビュー読者が選ぶベスト経営書2015」の9位に選ばれていた。そうだろうなぁ…納得。

 本書の目的は以下の3点。

  • マーケット感覚とは何かを説明し、
  • なぜそれが大切なのかを理解していただき、
  • マーケット感覚を身につけるための具体的な方法論を提示すること

 

 「マーケット感覚」は、サラリーマンのみならず、学者、医者、専業主婦からアーティスト、エンジニアに至るまで、すべての人の働き方や生き方に、深くかかわってくる能力であり、これから社会で求められる能力だという。 

  マーケット感覚をひと言で表すなら、それは「市場で求められる価値を認識する能力」。今、あらゆる分野で市場化が進展し、かつ変化している。そんな中で市場の変化を迅速に感じ取り、各人が自らの行動を判断することが求められるのだ。

 

 マーケット感覚の鍛え方としては、以下の5つが挙げられている。

  1. プライシング能力を身につける
  2. インセンティブシステムを理解する
  3. 市場に評価される方法を学ぶ
  4. 失敗と成功の関係を理解する
  5. 市場性の高い環境に身を置く

 各項目の詳細は本書に譲るが、3.の「組織と市場の意思決定スタイルの違いを理解し、組織に評価されるのではなく、市場に評価されることを学ぶ」や、4.の「フィードバックを得ることが失敗の目的。スタート地点であれこれ考えているより、さっさと市場に向き合い、さっさと失敗を重ねましょう」といった言葉が心に刺さった。

 

 最後に、マーケット感覚を身につけることの最大の利点は、それさえ身につければ変化が恐くなくなることだと著者は結論づける。

今、急速に進む社会の変化を目の当たりにした人たちは、大きく二つのグループに分かれ始めています。ひとつは、ワクワクしながら自分自身もその変化を楽しんでいる人、もうひとつは、日々伝えられる変化のニュースに不安を深め、どうやって自分と家族を守ろうか 、戦々恐々としている人たちです。

 

 あなたは、どちら?

 

 では、また次回。ごきげんよう。