「最高のリーダーはなにもしない ー内向型人間が最強のチームを作る!ー」 ~私も今日からリーダーになれる?~
これまで語られてきたものとは、ずいぶん趣を異にするリーダー論。
「自分はリーダーに向いていないのではないか?」と思っている人、その心配自体が「リーダーとしての素質」になりうるらしい。
最高のリーダーは何もしない―――内向型人間が最強のチームをつくる!
- 作者: 藤沢久美
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/02/05
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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著者は、15年ちかく1000人以上のトップリーダー(大企業、中小、ベンチャーetc.)へインタビューしてきた結果、求められているリーダーシップが変化してきていることを実感。内向的で心配性、繊細な人ほどリーダーになるべき時代だという。
いま最前線で活躍しているリーダーたちは、権限を現場に引き渡し、メンバーたちに支えられることで、組織・チームを勝利へと導いています。「優秀なリーダーほど『リーダーらしい仕事』を何もしていない」というのは、まさにそういうことなのです。
あと必要なのは発想の転換だけ、ということで、6つの「発想転換」が紹介されている。
- 「人を動かす」から「人が動く」へ
- 「やるべきこと」から「やりたいこと」へ
- 「命令を伝える」から「物語を伝える」へ
- 「全員味方」から「全員中立」へ
- 「チームの最前線」から「チームの最後尾」へ
- 「きれいごと〈も〉」から「きれいごと〈で〉」へ
様々な視点で様々な方法が語られているけれど、結局リーダーにとって大切なことは、「ビジョン」を「言葉」で伝えることなのだと実感。
何を目指すのかという「ビジョン」を明確に描き、それをわかりやすい「言葉」で伝えチームで共有する。そうやってチームが自ら動き出すしかけを作ることで、結果的にリーダーは何もしなくてよくなる。
そして、目指すべきビジョンがブレていないか、チーム全員で共有できているか、と常に自ら問い続ける内向性、繊細さが必要とされるということだろう。
やはり、リーダーへの道は容易ではない。
でも、目指すべき方向性がクリアになり、とても参考になった。
いやー、それにしても先日から利用している電子書籍、使える!
ネットで本書の紹介を見て、「読みたい!」と思った 5分後には読み始めてた。便利便利。
では、また次回。ごきげんよう。