「話す力 ‐自分のの言葉を引き出す方法‐ 」 ~じっくり考えて準備したら、あとは実践あるのみ!~
ここのところ、「話す」「伝える」をテーマに本を選んでみた。
「伝える力 (PHPビジネス新書)」、「伝える力2 (PHPビジネス新書)」、「ロジカル・コミュニケーション」、「「しゃべる」技術~仕事力が3倍あがる話し方の極意」etc.。
今回は、締めくくりにふさわしいこちらの本。
カーネギーといえば、「人を動かす」や「道は開ける」が有名だけれど、本書はYMCAの夜間学校で「話し方」講座を受け持った際に、講座用テキストとして執筆されたものらしい。
数多くの受講生に「話し方」を教えたカーネギーによれば、「話す力」を最大限に得るために必要なことは以下の4つだという。
- 能力の獲得を、強く望み続ける
- 何を話したいか決めてから話す
- 自信があるように振る舞う
- 実際に練習する
この中で特に重要なのが、実際に練習すること(異論の余地なし)。
練習と同じくらい大事なことが、入念な準備(何を話したいか決めてから話す)。
準備といってもテクニカルなことではない。
準備とは、自身の考え方とアイディア、信念、衝動をまとめること。そのためには、長期間考え続けることが重要とカーネギーは説く。
なぜ考え続けることが必要なのか?
それは、考え続けることで、心の底に眠る信念や熱意を発見するため。
話すために本当に必要な準備は、判で押したような言葉を紙の上に書き出したり、文章を暗記したりすることではありません。自分の心と人生を掘り下げ、心の底から信じるものや情熱を発見することです。
熱い感情がすべての囲いを焼き尽くします。そうなれば、自然に振る舞い、自然に話し、自然の自分になることができます。つまり、最後には、本書で強調してきたことに戻るのです。それは、スピーチに心を込めるということです。
一連の本を読んでいて、ようやく私にもわかってきた。
私が話し上手になれないのは“あがり症”だからではなく、熱意が足りていないから。
練習やテクニックの不足もあるが、その前に「伝えたい」のエネルギーレベルが全く足りていない。どうしても伝えたい、という気持ちはテクニックを超えるのだ。
結局、技術ではない。熱意!
本書の最後は、こんな言葉で締めくくられている。
100回失敗してもあきらめる必要はない
さて、まずは1回目の挑戦から(グッドラック!)。
では、また次回。ごきげんよう。