かえる291の読書日誌

本好き、コーヒー好き、妄想好きなかえるの読書の足跡

エッセイ

「陰翳礼讃(いんえいらいさん)」 ~文豪 谷崎潤一郎の美学~

私が尊敬している本好きの何人かの方が、お勧めの古典として挙げていらしたこちらの本を読んでみた。 陰翳礼讃 (中公文庫) 作者: 谷崎潤一郎 出版社/メーカー: 中央公論社 発売日: 1995/09/18 メディア: 文庫 購入: 26人 クリック: 180回 この商品を含むブロ…

「命の響き‐左手のピアニスト、生きる勇気をくれる23の言葉‐」 ~あふれる出る喜び~

昨年、初めて舘野泉(たてのいずみ)さんのピアノリサイタルに行ってきた。 現在79歳の現役ピアニスト。65歳のとき脳溢血で倒れ右半身が不自由になるも、2年後に奇跡の復帰。左手のピアニストとして現在も精力的に活躍中。 その演奏を聴いて衝撃を受けた。美し…

「侏儒の言葉」  ~心に突き刺さる 研ぎ澄まされた言葉の数々~

先日読んだ「新しい道徳」の扉にも引用されていた芥川龍之介の「侏儒の言葉」。 実は、ずっと読みたいと思いつつ放置していた1冊。 最初のきっかけは、高校の時(はるか昔の記憶)。 国語の教師が「これは、絶対読むべき。」と言っていたのが頭に残っていて…

「職業としての小説家」  ~心地よい文体の秘密~

村上春樹の本は、私の人生になくてはならないもの。同時代に、作家の母国語である日本語で、世界に先駆けて新しい小説を読める幸せをいつも感じる。 今回の「職業としての小説家」も真っ先に本屋で購入し、すぐ読んでしまうのがもったいなくて部屋にしばらく…